ワイルドスワンを読み始めた
読み応えのある本を読み始めた
書名は「ワイルドスワン」。
上、中、下と三巻あってヴォリュームたっぷりだけど、文章のリズムの良さと面白さが適度にブレンドされていてページをめくるスピードは速い。
中国北東部、20世紀前半、日本軍の駐留。
一人の女性の視点と体験を通して見えてくるのは
国の体制、文化、風習が人間を翻弄せざるを得ないという圧倒的な切なさである。
幼女が纏足される過程は読んでいて想像するのも痛々しかった。
文化と安定生活の狭間で束縛の海を泳いでいく中国女性。
すべてを捨ててまで手にした自由が女性にもたらした実感的な言葉が印象的だった。
「愛があれば、ただの水だっておいしいわ」
現在、上巻の100ページを越えたところだが、すでに傑作である。
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