貧しき人々
「一番大切な市民としての美徳とは、金儲けの才能だ」
(本質的な意味としてはただ単に金をもうけるということではなく、「相手が誰であろうとも他人の厄介にはなるな」ということ)
「わたしにとっては何よりも名誉心がいちばん大切なのです」
「自分で自分を今までのように尊敬できないこと」
「貧乏は罪ではない。」
昨日はドストエフスキーの「貧しき人々」を読み終えました。上記は小説からの抜粋です。
今作は彼の処女作ですが抜粋にもあるように、「貧乏自体は罪ではないけど、人を卑屈にしてしまう」っていうのが印象に残りました。このテーマは僕も含めて人間として苦悩せざるをえないものかなって思いました。日記と手紙の形式です。
ドストエフスキー(1821~1881)。
誰もが一度は耳にしたことがあるかもしれません。(知らない人いたらごめんなさい^^)
彼は19世紀ロシアに生まれた偉大な作家です。
彼の作品で有名なのは「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」あたりではないでしょうか。
「貧しき人々」は200ページくらいなので、上記の2作に比べるとこじんまりとした印象を受けます。
しかし、登場人物(貧しい環境に置かれた人々)の細かい心情描写はさすがです。これらの人々は当時のペテルブルグの人々を背景としているといわれていますので、当時の人々の姿がどこか想像できますね。それとともに、現代の人々の心にも通じるものがあると思います。
こんにちは。新着から入りました。私も何とか皆さんの心を動かすブログを作りたいです。うちにもどうぞお越しください。
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