この世に存在するということ
今日は朝から雨が降り続いている。
気温も10度近く下がって、部屋の中でも靴下を2枚履いた。
昨日の夜、少し恐ろしくなった。
というのは、「自分という人間は本当にいつかこの世界から消えてなくなってしまうんだな」と腹の底で実感したからだ。
物心ついたときから、自分の持つ体を使って、脳で自分の存在を認識して、まさに自分が出発点としてこの世界を把握してきたわけだけど、それは永遠に続くものじゃないということをかなり現実的に悟ってしまったのだ。
僕はいつかいなくなる。物体としては骨だけになって、自我は消えてしまうんだろうか。
そんなことを頭の中で考えてみて、何かよい解決策はないものかと沈思した。
すると、意外な事実が、浮かび上がってきた。
それは、私はこの世界に存在していない時期もあったという事実である。
1983年にこの世におぎゃぁとなきながら生まれてきたわけだが
それ以前、私はこの世には存在していない。私が存在していないとき、今の私自身は私のことを認識していないのだ。認識しようもない。存在していないのだから。
この事実は私にとってどこか救いであり、どこか不可解である。
1983年から数十年、私は今の私としての生を与えられたこと。その事実はいったい何なのだろう。何を意味しているのだろう。それとも、そもそも意味などなく、ただ生物の循環として規定どおりに生まれてきただけなのだろうか。
何億分の1の確立で、私という精子は卵子にたどり着いた。隣のあいつや後ろのあいつを振り切ってまで。自慰行為で失われたそれ以上の精子を出し抜いて、私は1983年に東北の地方都市に存在を開始したのである。
存在の開始と存在の終了。その間、数十年間あると予想される。
みんな、いろいろやってる。生きている間、存在している間、いろいろやっている。
「どうせいつか終わる旅を僕と一緒に歌おう」 って藤原さんが叫んでたっけ。。
とりあえず答えはない。みつかりもしない。過去の惰性に少し色をつけて、生きていくんだろうけども。時にその惰性を破壊してみるのもいいのかもしれない。
とまぁ、なんだか書いてるうちに思考がいささか暴走してしまった。それでも、今回の暴走によって認識できたこと(普段考えないようなこと)もあって、なんかおもしろかった。
お腹減ったから、今からご飯を食べることにする。ご飯食べないと、存在できないからね!
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