生き心地の良い人生に

*

無責任な若者

   

Pocket

車もいらない。2階建ての豪華な家も欲しくない。彼女もいらないし結婚願望もない。子供も欲しくない。
テレビは14型アナログ。来ている服はもう4,5年同じでレパートリーは2~3着。大学時代の僕を知る人に今会ったら、僕の少し老けた顔よりも着ている服に懐かしさを感じるかもしれない。
僕はそんな人間だ。
残念ながらそんな人間だ。
どうしてこんな人間になってしまったのか。僕はよくわからない。
分かっていることは、僕が「こんな人間」になる素質にあふれていた事だけだ。
27歳になったばかりの男がこんなことを言うと、ある人はこう言うかもしれない。
「君は本当につまらない人間だよ。人生楽しい?車や女に興味ないなんて人生終わってるよ。そんなんじゃ仕事だって身が入らないだろう。欲しい物や彼女(妻)がいるから頑張れるんだよ。今の君の考えじゃ、残りの人生は余生じゃないか。」
そして僕は実際にそう言われたのである。
では、僕が自分で自分の人生を毎日つまらないと思っているとしたら、実は違う。
けっこう楽しいし、充実しているのである。
というのは、
僕は
「独りの時間」を
「独りの夜」を
楽しめるのである。
言うなれば、
「孤独時間のファンタジスタ」
「時間の支配者」
である。
少し調子に乗った。
こんなことをなぜわざわざこのブログで書かなければいけないかというと
僕の27年間の人生で得た仮説の1つに
「少なからぬ人間は独りでいることに耐えられない」
というものがある。
僕が好きなBUMP OF CHICKEN の唄にこんなニュアンスの歌詞がある。
「大人になって、心は強くならないまま、耐え切れない夜が多くなった」
上の歌詞にもあるように、どうやら世の中には独りで夜を耐えられない人々が多く居るようなのである。
だから、僕は今ここでこんなことを言ってみる。
僕は夜独りでも耐えられるし、数年間それを続けているし、こんな人間も世の中には存在してしまっているんだよ。
と。
でも、病気になったら部屋で独り床でのたうち回って、人知れずこの世にバイバイしちゃう危険もあるよ。
と。
車も要らない、結婚願望もない。消費をしない。
そんな僕の「余生」の夢は
僕を拘束する仕事にサヨナラして
バックパック1つに玄関のドアを開け
少し笑ったような顔で
自転車を漕ぎ始めること。
こんな無責任な若者がここにいます。

 - 考えたこと、思ったこと

ad pc

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

no image
夏が暑いせいか疲れて活動が難しくなる 2023年8月13日

  ここ数日、あるいは数週間、体や心が活動的にならず、日々やろうと思っ …

no image
物価は上がり続けるけど、家賃はずっと同じなのでありがたい

  2020年ごろからはっきりと物価が上がり続けている気がします。 卵 …

no image
自分のなかにアンダルシア人的性質を取り入れる

  おもしろい記事がありました。   ラ・リーガ史上最高の日 …

no image
寒さ。時流。変化。

冬だから当然なのだが、寒い。 青い空はけっこうだが、それが冷気を伴っていれば閉口 …

no image
道を歩けば

いつの間にか、時は僕を追い越して どんどん離れていく。 僕はそれについていけない …

no image
人生は有限性があるから、いい

  そんな感じがしてきました。 どんな人も有限です。 今どんなに調子に …

no image
今年は暖冬だ

  今年は明らかに暖冬だ。 この街に住んでからもう13年は経っているが …

no image
だけどいつか過去になって

「できるだけ離れないでいたいと願うのは 出会う前の君に僕は絶対出会えないから」 …

no image
冬になった。雪をののしる。足元の電気毛布。

[ad#co-1]   冬になりました。   冷たい風が吹い …

no image
Seven years in Oita and Beppu

ずっとこの街に住むと思って この7年間を過ごしてきたわけではないけど いよいよこ …