生き心地の良い人生に

*

蠅の王

   

Pocket

大学の授業で、理想の社会のありかたみたいなのを学んでいるが、その材料として数々の文学を読み込んでいる。今回はそれを紹介しようと思う。
かなりタイムリーというか、ほんの数分前に読み終わったのが、「蠅の王」である。
ゴールディングというイギリスの作家が書いたものだ。
近未来に飛行機が墜落して生き残った少年たちが無人島で暮らす物語である。
最初はうまく協力しあっていたが、時が経つにつれて人間の内面に存在する邪悪なものが現れ始め、恐ろしい状態になるといった感じだ。
人間の暴力性についての描写が圧倒的にうまくーまるで映画を観ているかのごとくー文章にひきこまれる。島の地形や自然の描写も細かく、語彙力の豊富さが際立っている。よくあんな表現が脳みそから浮かんでくるなぁ!と思う。
人間というのは極限状態に置かれた時には正常な判断が難しくなるのかな、と感じた。特に子供というのは残酷である。
少し話が逸れるが、近頃メディアで騒がれている「いじめ」もこの残酷性の際立ったものなのかもしれない。
蠅の王 (1978年)

 - 未分類

ad pc

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

no image
好き嫌い。 大事な蝋燭。

君がその人を嫌いなら、さらに嫌いになるのは容易い。 ところで、君はその人を好きに …

no image
東北と、九州。 住みやすいのはどっち?

東北と九州。 僕はこの、日本の北と南を代表する両地域に住んだ事がある。 山形県で …

no image
僕らとアリ

僕らのうちで、誰かこの世界を降りたいと一瞬でも思った人はおられるだろうか。 この …

no image

そろそろ旅に出たいな。 旅に出ないと 旅に出なくていい体になっちまう。 まぁ、毎 …

no image
大分への想い

大分を離れて今日で12日になる。 家具を揃えたり公的な手続きの準備をしていてあれ …

no image
Happiness is only shared with someone

クリストファー・マッカンドレスとリバーフェニックス 気付けば、僕は彼らよりも長く …

no image
1,2月の家計

  1月、2月。 全然貯蓄できなかった。 まず、食費。 両月とも4万円 …

no image
今日は休日

僕の仕事は毎週水曜日が休みだ。 だから、今日は休み。 朝、3時53分に目が覚めた …

no image
三四郎

年末にかけて夏目漱石の著作に目を通してみた。 前期三部作といわれる「三四郎」、「 …

no image
今日はそこそこ

世の中が、もっと単純だったらいいのに がんばったらがんばったで、時々疲れる。 例 …