東洋辺境島のエリート界隈の出来事ではあるけれど、全島に浸透している病だからこそ気にかかる
東大を卒業して広告代理店に勤務していた可愛い女性が、入社して2年も経たないうちに大変なことになった。
今回は彼女の属性的にも注目されるのは仕方ないと思うし、いわゆるエリート界隈の出来事なので
僕みたいな床下庶民が口を出すことではないのかもしれないけど
なにかどうしても引っかかってしまうものがあった。
それはなにかというと、その働き方や働かされ方、長時間の拘束時間なのだと思う。
「それら」は、エリート界隈だけでなく、多くの日本人労働者に心当たりのある労働環境だ。
さらには、心理的に追い詰められること。パワハラというのかな。
これも、少なくないことだと思う。
これらのことは、表に出ないだけで、実は日本の会社で頻繁に起きているのではないだろうか。
なぜこんなにひどい状況なのに辞められないのかといえば
特に正社員の場合
暗黙の身分制度や自尊心が絡んでいると思う。
日本のある界隈では、正社員の地位というのはとても高いもので特権的なものだ。
非正規社員との給与差や待遇差は歴然としているし
一度正社員の味を占めてしまったら、そこから外れることに多大な恐怖心を抱くのではないかと思う。
さらには、学歴的にエリートであればあるほど、
小中高、大学(院)で積み上げてきた自尊心
それらに相応する人間関係
親や親族からの期待や見られ方など
本人が両肩に抱えているものは少なくないと思う。
真面目であればあるほど、積み上げてきた末に入社した特権的な地位を失うことが何を意味するのか、頭のなかでぐるぐると考えるのだと思う。
「物理的に生存していくだけでは不満足な」人たちがいるのだ。
生きていくことはできるのかもしれないが、人間はどうにか自尊を保持しなくちゃいけないから、そこらへんがなんが「ぐぬぬ。。」って感じだ。
— ターティ (@bookricefield) October 7, 2016
そして、そういった「築き上げてきたものの喪失が意味すること」を会社や上司は理解しているだろうし、その特権がどう使われるかで、部下の働く環境は左右される。
たぶん、似たような状況で苦しんでいる人は全国にたくさんいるだろうし、これからも発生していく出来事なのだろうと思う。
僕が言えることは特にないけど、端的に残念だし、悲しいなぁと思う。
自分より一回り近くも若い人が社会に出て数年で自ら旅立っていくお話は、なんだか悲しい。順調に内定を取って晴れやかな顔で社会へ出ていこうとしていたあの人達。全国に無数にいる「あの人達」のうちの誰かは、人知れず数年後に自ら旅立つのかと想像すると、なんだかなぁと嘆息する。
— ターティ (@bookricefield) October 7, 2016
どうしても耐えられないときに、辞める判断を下しそれを速やかに実行する。親や周囲の期待に背き距離を取る。労働市場の末端で生きながらえていく鈍感さ。不器用だが、それらは僕を守るためでもあった。
— ターティ (@bookricefield) October 7, 2016
日本には、
自死に至る病
うつに至る病
にかかる環境が整い過ぎているのかもしれないが
程よくテキトーに生きていく道筋がないわけでもない。
それとて、自尊感情と折り合いをつけた人の特権かもしれないけれど。
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