生き心地の良い人生に

*

地震が奪うもの

      2017/03/11

Pocket

今、いったい何を書けばいいのか。。
この数日間で人生観が少し揺らいでいる気がする。
なんだか、体の力が抜けてしまっている気がする。

人間の根源的な力、「何かを行おう」とか「将来に向かって前進していくエネルギー」のようなものが体から湧き上がってこないのだ。
ふと油断していると浮かび上がってくる。

あの揺れ

普段は神頼みなどしないくせに思わず心の中で呟いていた。
「神様。本当にお願い。まだ死にたくない。今ここで、死にたくないんです。」

揺れが収まったとき、天井は落ちてこなかった。
運が良くて、生き残ることができた。
でも、僕が以前通ったことがある多賀城市や
いつか釣りに行こうと思っていた名取市閖上。
いったい何人の人々が神様に祈ってそれが叶わなかったろう。

正直、自分と彼らを分け隔てたものは何だったのだろうと思わずにはいられない。
生き残る側とそうじゃない側の境界線が良くわからない。
今まで計画していた将来の事などがなんだか陳腐に思えてくる。

 

津波の映像を見ているとひどく気が滅入る。
ハイチやインドネシア、中国などの地震をどこか遠くの目で見ていた自分が少し滑稽に思えてくる。
地震は大地を破壊し、生活も破壊する。

生活を破壊されると、人はどうすることもできない。
でも僕は僕自身の生きる力を、人間の生きる力を信じたいとも思う。

 - 考えたこと、思ったこと

ad pc

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

no image
小さなことを積み重ねていく

  何かをやりたいとか、達成したいと思ったときは   まずは …

no image
高度成長世代の人生の過ごし方を思う

生きるとは何だろうか。 時々、ふとそんなことを考えている。 以前聞いたことのある …

no image
新聞配達を辞めようかと、もう1人の自分が言って来る。

  辞めて、一年くらい無職になろうかなと、最近思いはじめました。 あ、 …

no image
自分が好きなことを損なわれないようにする

  自分が関心のあること、自分が好きなことを   誰かに損な …

no image
底辺なのに人生に絶望しない理由

僕は年収200万前後だし独身で底辺労働者なのだが、人生にあまり絶望していない気が …

no image
無料の惰眠といったものはどこにもない

    マンキュー経済学と言う本を読んでいたら 人々は意志決 …

no image
20171208 寒くなっている 毎日をこなすこと

  12月になってから日に日に寒くなっている。 幸いなことに、雨も降ら …

no image
就活とかで失敗しても自殺だけはやめよう。せめてフリーターになって適当に生きよう。

時々、ニュースなどで就活がうまくいかず欝になったり自殺したりするということを聞く …

no image
【労働のつらいところ】 受動喫煙 ~同僚のタバコの煙を浴びる~

そうなんですよ。   職場の体制として厳しく分煙されている環境ならいい …

no image
僕はもっと自由でいいんじゃないか。なぜなら僕はもう死んでいるから

  そんなことを思ったりしている。   僕は本当は、死んでい …