生き心地の良い人生に

*

少し強い地震を体験して感じたこと(宮城県仙台市にて)

   

Pocket

平静な生活が続いている。
まるでこの生活がずっと続いていくかのように思える。
そんなふうにまったりと生きる僕に、人生は時々、シャレにならない脅かしを与えるみたいだ。
2011年3月9日午前11時45分ごろ、それはリハーサルもなくやってきた。(あるいはこれがリハーサルにならないことを祈る)
いわゆる、地震というものが起こった。
僕はビルの3階にいた。
目の前にはコンピュータのモニター。胃袋がうなり声を上げて食物をほしがり、それをうまくかわしながら、あえて時計にはめもくれずにキーボードを叩いていた。
ふいに、誰かが言った。
「あ、揺れてる。」
当初、その言葉の発音を認識はしたものの、まだうまく理解の領域には入っていかず、目の前の作業を惰性的に続けていた。
そんな2,3秒間の後だったと思う。
目の前のパソコンが、横に大きく、緩やかに揺れ始めた。
僕は反射的に顔を上げて、初めて周りの様子を確認した。
十数人の同僚達もほぼ「揺れ」に気づき、室内はいつの間にか静まり返っていた。
10秒ほど経っても揺れはおさまらなかった。
次の瞬間、僕はニュージーランドの地震で倒壊したビルのことを思った。
19歳かそこらで命を失わざるを得なかった人々のことを思った。
そして、もしかしたら自分も次の瞬間に起こりうる「大揺れ」によって天井に押しつぶされてしまうかもしれないと、少し予想した。
怖かった。
しばらくして、揺れが止まった。
みんな、安堵の表情を浮かべている。
いつの間にか、非常口の近くに移動している人もいる。
彼が少しひやかされている。みんな少し笑った。
でも、彼こそが大地震の準備ができていたのではないかと思う。
このビルは古く、耐震構造など期待できない。
一刻も早く外に出るのが助かる道だったかもしれないのだ。
インターネットで地震の情報が入った。
宮城県北部、震度5弱。震源地は岩手県沖数10キロ。
そして、マグニチュードは7.2.
「え? 地震の規模を示すマグニチュードが7.2?」
ニュージーランドの地震はたしか6台だったはず。
四川大地震は7.9だ。
あの四川大地震よりたった0.7しか違わないのかよ?
たぶん、これが仙台市の直下型であったなら、僕は人生を終えていたかもしれない。。。
今、僕は仕事を終えてスターバックスでコーヒーを飲んでいる。
そして思う。実感的に。
「たぶん、平静で退屈な日常など、吹けば飛ぶようなものだな。」
2011/03/9/ 20:10

 - 日常生活の出来事

ad pc

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

no image
2014年12月11日  配達後の我慢 羆撃ち  水調達 注目ブログ 支出324円

配達後、コンビニでおにぎりなどの食物を購入しようとしたが止める。 「配達後にコン …

no image
今月は食費が先月の半分になりそうな予感。3万円→1万5千円

今月は今日で22日だ。 驚くべきことに、食費がまだ9000円にも到達していない。 …

no image
一日の始まり。活動し始める人々。

一日が始まった。 朝早くから、人々は道路の上を歩いている。 たいてい衣服を着てい …

no image
ずっとパソコンの前に座っている

  ずっとパソコンの前に座っている。   正確には、デスクチ …

no image
太ってきた。

今年の1月に体重70キロもなかったのだけれど 今日の昼過ぎに体重を測ったら78キ …

no image
「午前中に寝る」という快感

今日は午前8時から寝た。 起きたのは午後1時である。 目を覚まして、天井を見上げ …

no image
180208 8時37分起床 

[ad#co-1]       昨夜は1時過ぎに寝 …

no image
今日の生活 160618

  朝にネット閲覧、写真の整理、食料買い。   足裏マットを …

no image
180309 11時45分起床

昨夜は2時頃に寝る。 ただ、しばらく寝られない。   起きたい時に猛烈 …

no image
ゆっくりと過ごす。人間の一貫性の影響

  今日は朝はゆっくり寝れて、7時くらいに起きました。 午前中はせどり …