生き心地の良い人生に

*

地震が起きたときのこと

      2017/03/11

Pocket

 

2011年3月11日午後2時46分、大きな地震が起こった。

僕は宮城県仙台市青葉区のビル三階にいた。
揺れが始まったとき、「またかよ!」と思った。
二日前にも少し強い地震があったからだ。
その地震があったからしばらく来ないだろうと思っていた。

 

でも、その地震は「この」地震のリハーサルだったのだ。
誰かが少し張った声で「あ、強いかも」と言った。
そして、その言葉以上の揺れが来た。
部屋全体が左右に大きく揺れて、棚が崩れそうになった。
立っていた勇気ある人が、どこにも隠れずに必死でそれを抑えた。

僕はテーブルの下に隠れた。
音にもならない黒い音を響かせながら、部屋は揺れ続けた。
いつの間にか電気が消え、壁を見るとクロス越しにヒビが入っていた。

今から何秒後に死ぬのだろうと思った。
少し経って震度4ぐらいの揺れに落ち着いたと思って、テーブルの下から飛び出たら、また揺れが大きくなった。勘弁してくれよと思った。

全体で数分ぐらい揺れたろうか。
ようやく揺れが収まった。
ヘルメットを被り、急いで建物の外に出て近くの公園に避難した。

大勢の人がそこにはいた。
地震のショックで頭を抱えている人や泣いている人もいた。
情報を求めて携帯のワンセグでテレビを見た。

宮城県北部震度7だった。
「やはり大きい地震が来ていたのだ」と思った。
画面の下に出ている「津波警報」の赤文字が気になった。

いきなり「警報」はかなり大きい津波が来るということを示していた。
とりあえず、職場の人々はそれぞれ家に帰ると言うことになった。
僕はバイクの止めてある長町方面に向かって歩き出した。

母にメールで無事を知らせた。
道路は車で大渋滞で、歩道は人々で溢れ返っている。
病院から避難してきた人々は毛布に包まっていた。

コンビ二は真っ暗で行列ができていた。
落ちてきた外壁のせいでバス停が潰れていた。
生まれて初めて見る光景ばかりだった。

時刻は4時をとうに過ぎていた。
三月にしては大きい雪が空から舞い降り始めていた。

 - 日常生活の出来事

ad pc

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

no image
2022年6月5日 日曜日 学習したり寝たりギター弾いたり

  今日は朝から学習に時間を割く。 昼過ぎにうどんとプロテイン、キムチ …

no image
180316 11時30分起床 金曜日か

  昨夜は2時前に寝る。1時間以内に眠る。   10時過ぎに …

no image
昼はラーメンを食べ、その後年金の免除申請をする。

    暑い日々が続きますね。   今日は昼はラー …

実家へ帰る。秋田 象潟の生牡蠣と鳥海山鉾立ビジターセンター

実家へ帰ってきました。一泊二日です。   鳥海山の鉾立ビジターセンター …

no image
170324 ダイソンをポチる 生存経費との兼ね合い

  昨日から今日、明日明後日と、最高気温が10℃以上にならないみたいだ …

no image
180809 台風がそれほど強くなかった

[ad#co-1]   台風が関東や東北の太平洋側に上陸すると思ってい …

no image
暗闇の中での出発

朝は3時に10分に起きた。 何故かはわからないが起きたばかりの時は時間が経つのが …

no image
味噌汁を作る

昨日は味噌汁を作った。   中に入れたのは、大根、人参、キャベツ。 & …

no image
170227 NHKスペシャルで又吉さんの日常を見て体力すごいなと思う

  NHKスペシャルの又吉さん特集を視聴しました。   テレビの仕事を …

no image
寒くなってきたので活動は減るだろうという予測。

寒くなってきて、体を動かそうという気持ちが萎えてきている。 朝に数時間バイトに行 …