蠅の王
大学の授業で、理想の社会のありかたみたいなのを学んでいるが、その材料として数々の文学を読み込んでいる。今回はそれを紹介しようと思う。
かなりタイムリーというか、ほんの数分前に読み終わったのが、「蠅の王」である。
ゴールディングというイギリスの作家が書いたものだ。
近未来に飛行機が墜落して生き残った少年たちが無人島で暮らす物語である。
最初はうまく協力しあっていたが、時が経つにつれて人間の内面に存在する邪悪なものが現れ始め、恐ろしい状態になるといった感じだ。
人間の暴力性についての描写が圧倒的にうまくーまるで映画を観ているかのごとくー文章にひきこまれる。島の地形や自然の描写も細かく、語彙力の豊富さが際立っている。よくあんな表現が脳みそから浮かんでくるなぁ!と思う。
人間というのは極限状態に置かれた時には正常な判断が難しくなるのかな、と感じた。特に子供というのは残酷である。
少し話が逸れるが、近頃メディアで騒がれている「いじめ」もこの残酷性の際立ったものなのかもしれない。
ad pc
関連記事
-
いい日
今日は、今のところまぁまぁいい日。 朝7時前に起きて 音読をして 鍋にちゃんぽん …
-
東北と、九州。 住みやすいのはどっち?
東北と九州。 僕はこの、日本の北と南を代表する両地域に住んだ事がある。 山形県で …
-
何も書けない
二連休の二日目の深夜に、何故この、長い間放って置かれたブログを再開したのか、自分 …
-
三四郎
年末にかけて夏目漱石の著作に目を通してみた。 前期三部作といわれる「三四郎」、「 …
-
君は今
久しぶりに買ったお酒にお湯を入れて、一杯やる。 久しぶりにちょっと酔っ払って 久 …
-
2014年12月5日 雑感 支出1598円
朝から風呂に入る。とても気持ちよく、体全体をゆっくりと温める。外気温は3度くらい …
-
じっくりとした読書
最近本を読んでいない。 じっくりと読書に浸れていない。 かろうじて細切れの時間に …
-
散文221115
なんか急に寒くなって 少し気が重くなって 顔を上げたら、空は残酷なほど澄み切って …
-
2014年12月7日 再びフレッツ光へ モンテJ1 灯油補充 支出5516円
昨日に続き、氷点下。 今年の5月に契約したネット回線「Broad Wimax 」 …
- PREV
- NEXT
- ジョージ・オーウェル